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第6回人工言語コンペ参加言語

お題(ここから)
惑星ククル唯一の言語として架空言語イシ・ククルの文法を創作してみたが、今一つ異世界の言語っぽい感じがしなくて困っている。何か設定や文法項目を1~2つ追加して、改善してほしい。改善点は、例文を5~10文くらい挙げて紹介すること。

架空言語イシ・ククル
(イシは現地の言葉で「言語/舌」の意味。ククルは現地の言葉で「ヒト(ククル星の知的生命体)」の意味。)

☆文法
◇品詞:内容語は、もっぱら文の述語になる語類とそれ以外に大別できる。前者を動詞、後者を仮に名詞と呼ぶ。その他に主として文法的な意味を表す機能語がり、これを助詞と呼ぶ。

◆動詞:接頭辞-語幹-語尾 という形態を取る。
・接頭辞には、受動態・使役態・相互態・共動態、逆行、再帰を表すものがある。意味的に無理がない限りこれらの接頭辞は複数重ねて使用することも可能。例えば使役態と受動態を組み合わせて使役受動を表すことができる。
・語尾には、時制(過去、現在、未来)を表すもの、希求(命令、意思)を表すものがあり、いずれか1つだけを動詞語幹に付すことができる。動詞語幹にいずれの語尾も付さない形を不定形と呼び、文中では補助的な語を伴って用いられる。

◆名詞:ほとんど形態変化を有さない。
・具体物を表す名詞は、語頭音節を重複させることで複数形を成すことがある。
・「~である」という意味を表す派生接辞を付して動詞にすることができる。

◆助詞:基本的に形態変化を有さない。
・動詞に先行し、モダリティを表すもの、名詞節を成すもの、連用修飾節を表すものなどがある。
・名詞に先行し、前置詞的に用いられるもの、名詞同士の修飾関係を表すものなどがある。
・その他、出現位置を問わず用いられるものがある。

◇基本語順など:節の内部では、動詞が他の名詞句に先行する。他動詞の主語と目的語は形態上とくに区別されないが、主語が目的語に先行するのが普通である。修飾語は被修飾語の後ろに置かれる。普通は修飾語と被修飾語の間には修飾関係を表す助詞が置かれる。
お題(ここまで)

■■■■■■■■回答(ここから)■■■■■■■■

追加設定
目上の者が目下の者に話すときは母音が長くなり、身分差が大きくなるほど著しくなる。

追加文法
1 語順補足
動詞の前には主題が、未知のものは文末に来る傾向がある。
2 強調構文
強調語句を示す助詞とコピュラ動詞と強調語句を指し示す代名詞で作る。1型と2型がある。
1型
[強調助詞][強調語句][コピュラ動詞][強調語句を説明する節(この中に強調代名詞が含まれる)]
2型
[通常の文(この中に強調代名詞が含まれる)][強調助詞][強調語句]

例文
イシさしメヘネゆん。ナ、エいんムサ、すかふるウシラピュタ。
言葉を慎みたまえ。君はラピュタ王の前にいるのだ。
イシ: 言葉, さ: 使役接頭辞, し: 再帰接頭辞, メヘネ: 抑える, ゆん: 命令語尾, ナ: 二人称代名詞, エ: いる、ある, いん: 現在語尾, ムサ: 強調代名詞, すか: 強調助詞, ふる: 前を表す助詞, ウシ: 王, ラピュタ: 固有名詞.

イシ: 動詞の前にあり主題を表す。命令文なので主語は明示せず、従って目的語であることがわかる。
さし~ゆん: 使役と再帰と命令の接辞が並ぶので「自分に~させよ」という非常に強い命令文になる。
エいんムサ: 「そこにいる」の意。そこがどこかは強調助詞の後にわかる。もったいぶった言い方。
すか: このあとに強調したい語句が来る。直前のムサと呼応する。
いん: 意味の区切りになる助詞は「ん」で終わる。
ふる: 「~の前」を表す助詞。
ウシ: 王、首長。
ウシラピュタ: ラピュタの王。所有、帰属の修飾、被修飾関係では修飾関係の助詞を省く。

きんリュシータ、にアむんエいんイミぬアラぬヒスキ。
私も古い秘密の名前を持っているんだよ、リュシータ
きん: 呼びかけ、語りかけの助詞, リュシータ: 固有名詞, に: 所在を表す助詞, ア: 一人称代名詞, むん: ~も, エ: いる、ある, いん: 現在語尾, イミ: 名前, ぬ: 修飾関係を表す助詞, アラ: 古い, ヒスキ: 秘密.

きんリュシータ: 呼格的用法。
にアエ: 「私のところにある」から「私は持っている」の意になる。
にアむんエ: 「私も持っている」
イミぬアラぬヒスキ: name of old of secret という構造。

ソいん、ひシシリ、ウツリぬユシ。
ソ: コピュラ動詞, いん: 現在語尾, ひ: 与格助詞「~にとって」, シシリ: バカの複数形<シリ: バカ, ウツリ: 囮, ぬ: 被関係助詞, ユシ: 良い.
バカどもにはちょうどいい目くらましだ

ソいん: 動詞から始まっているのは主語や主題が省略されているから。
シシリ: 語頭音を重複させる複数形。単数形はシリ。

ラピュタ、セノうまふん、ケケロまふん。
ラピュタは滅びぬ、何度でもよみがえるさ!
ラピュタ: 固有名詞, セノ: 死ぬ, う: 否定接尾辞, まふん: 意思接尾辞, ケケロ: 繰り返し起きる, ケロ: 起きる, まふん: 意思接尾辞.
う: 動詞語尾の前に来て否定文を作る。
ケケロ: 動詞の語頭音を重複させて動作が繰り返されることを表す。
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